水曜ドラマ「こたつのない家」で、主人公の真理絵が乗っている水色の車、気になりませんか?
車種はルノーのテゥインゴという車です。
主人公、真理絵が乗っている車
ドラマに登場する車は、ルノー社のテゥインゴ3です。
フランスのオシャレなコンパクトカーで、パリの坂道や、郊外へ向かう高速道路もスムーズに走り抜けます。
一見、2ドアーに見えますが後部ドアーのサッシュにドアハンドルが隠れている5ドアーで、大人4人が乗れます。
リアシートを倒せば大型スーツケースも入る優れものです。
ドラマで使用されているテゥインゴは、ブルードラジェというキレイな水色です。
特別仕様車「ラ・パリジェンヌ」をルノー社が設定し、2019年に200台限定で発売されたものです。
トゥインゴ ラ・パリジェンヌは、自分のセンスを信じて自由にオシャレを楽しむパリジェンヌをイメージし、内外装を専用コーディネートしたモデルです。
ブライダル会社の社長として働くキャリアウーマン、真理絵のオシャレで、3人の男達を抱えてキビキビ走り抜ける彼女の日常にピッタリと当てはまる車です。
車種の特徴
0.9Lターボエンジン6速ATと、10L 3気筒5速MTの2種類があります。
エンジンがポルシェ911(ボクスターを除く)と同じで、後ろにあるRR方式を採用しています。
RR(リアーエンジン・リアードライブ)方式とは、車体の後部にエンジンを置いて後輪を駆動させる方式です。
後ろにエンジンを搭載していますが、トランクには十分な荷物を載せる事が出来ます。
リアシートを半分倒せば、ゴルフバックを3つ分詰め込めますので、大人3人でゴルフを楽しむのには最適なコンパクトカーです。
エンジンを後ろに置くことで、後輪に重量をかけて爆発的な加速をかけることが出来、小型車の難点である室内の居住空間を広くすることができるのです。
雪道にも安心して運転することが出来ます。
日本の軽自動車なみの4.3m最小半径で小回りがきき、細い路地でのカーブや車庫入れも容易に行えます。
日本向け車種が2023年7月3日で生産終了になり、現在各ディーラが持っている新車か、試乗車しか手に入らない状態です。
ディーラに問い合わせたところ、2024年に日本車向けのテゥインゴが追加生産されるかもしれない、とのことで追加されてもAT車のみの生産になるそうです。
この車はフランス車ですが、使用している部品は日産社の物がほとんどで、故障や車検での部品待ちはほぼないとの事です。
ルノー社とは
ルノーとはフランスのパリ郊外に本社を置く大手自動車メーカーで、日本の日産や三菱自動車を傘下に収めています。
1899年に後輪駆動方式で特許を取得し、膨大な富を得ます。
戦後、国営化されるのですが、1986年のアメリカ進出による失敗により、財政再建のため民営化され株式会社となりました。
現在のブランドイメージは、「パッション・フォー・ライフ」、「人生をエンジョイしよう」です。
ルノーの名(迷)車
2002年アヴァンタイム
ミニバンの様なボディーで実は2ドアーハードトップです。
ドアは1.4mもの長さがあり、開けるのにも一苦労します。
車名のAvantimeはフランス語のAvant(先進)と英語のTimeを掛け合わせ、時代を先取りしたという意味です。
シートベルトはシート一体型で、シート1脚50万円する奇才な手法を使用しています。
当時の新車価格が500万円で、もう少し頑張ればトヨタセルシオが買えた値段でした。
2001年から2003年の間で総生産台数9000台で、日本正規輸入は200台という超希少車種です。
とにかく、これからは企画されないであろう奇才な発想の車なのです。
現在中古車市場で70~300万円程度です。
まとめ
アカデミー賞作品「ドライブ・マイ・カー」で使用されていたサーブ900ターボ16Sや、BSドラマ「グレースの履歴」で使用された、ホンダS800などの旧車が話題になりました。
現在、旧車ブームということもありますが、映画やドラマの内容を充実させるアイテムであることには間違いありません。
水曜ドラマ「こたつのない家」で、主人公真理絵が愛用しているルノーのツゥインゴも、このドラマの内容を明確に表している車種の様に思われます。
父親、主人、息子の3人の男達を支え、社長業もこなすキャリアウーマンとしての真理絵の姿は、無駄のないサイズ感で重い荷物をキビキビと運ぶテゥインゴの様な存在です。
このドラマにこの車をセッティングした脚本家に頭が下がる思いです。
この記事が気になりましたら、本ブログ内の「値上がりした車?FiatDobloドブロはキャンプでもお洒落」も読んで頂けると嬉しいです。
一読頂き有難う御座いました。