日本のエルメスといわれているソメスサドル社及び商品についての紹介をしていきます。
ソメスサドル社は馬具から始まり、現在では財布やバックなどの商品も製造しています。
馬具は皇室に認められ、財布などは芸能人にも愛されています。
そんなソメスサドル社について記載させて頂きます。
財布はステイタスです。
時計がその人の社会的地位や、個性を表すように財布もまたその人の個性を如実に表現します。
支払いは現金の方が、確実に使いすぎを抑える事が出来ます。
ソメスサドル社について
日本の馬具メーカー、ソメスサドル社について説明します。
ソメスサドル社について
北海道歌志内市は、かつて炭鉱で栄えた、5万人もの人口に迫る街でしたが、エネルギーが石油へ転換し、人口が減少したこともあり、新しい企業誘致の企業として1964年にソメスサドル社の前身である「 オリエントレザー株式会社 」がこの地に誕生しました。
明治以来の、北海道開拓を支えた馬と、馬具づくりの技術を継承し、世界のマーケットに通用する馬具をつくろうと馬具職人が集まり、頂点を目指すべく新たな挑戦がこの地で始まりました。
日本製の馬具をアメリカへ輸出する事を目的として創業しましたが、時代の変化とともに販路を国内へと転換しました。
1985年、社名をソメスサドル株式会社に変更し商標登録します。
「SOMÈS」とはSOMMET(頂点)と、SADDLE(鞍)を合わせた造語です。
馬具づくりでの技術を活かし、バッグや革小物を自社ブランドで製造し販売を始めます。
創業以来守り続けてきた「道具屋としての誇り」と、「本物」を造る心を大切にし、毎日の製作の中での発見を新しい技術に繋げ、愛される製品作りに心掛けています。
ソメスサドル社の商品について
ソメスサドル社の人気を探って行きます。
愛用している芸能人
藤木直人さん。
藤木直人さんはソメスサドル以外にもボッテガヴェネタのラウンドアスナーグリーンという綺麗な緑色の財布も使用されています。
綾野剛さん。
綾野剛さんはソメスサドル以外にもアズディン・アライアのスタッズ付きの長財布も使用されています。
EXILEのKEIJIさんTAKAHIROさんもソメスサドルを使用しています。
三代目JSoulBrothersの登坂広臣さんはソメスサドルの馬具や革製品を使用しています。
皇室の馬具
1989年に平成の天皇「 即位の礼 」にて使用される馬車具一式を納入する。
2019年には令和の天皇「 即位の礼 」にて使用される馬車具一式を納入する。
皇室といえば、学習院初等科のランドセルを扱う大峡製鞄が有名ですが、馬具については、ソメスサドルと言われるようになりました。
サミットでのプレゼント
2008年7月に行われた北海道洞爺湖サミットでは、参加各国首脳にソメスサドル社のダレスバックとボストンバックがプレゼントされました。
サミットの会場を洞爺湖(とうやこ)に選んだのは故、安倍元総理だったそうです。
ちなみに広島サミットでは、広島・呉市内に本社を持つ1911年創業の老舗メーカー「セーラー」の万年筆だったそうです。
万年筆を贈る理由について関係者は、「環境に配慮する持続可能性の観点から、長く使うことができる万年筆を選んだ」と話しています。
会社やデザイナーとのコラボレーション
TOYOTA86とのコラボ長財布。
ANA全日空の靴ベラ。
シューズブランドHIROSHI TSUBOUCHを手掛けるデザイナー坪井浩とコラボしたSOMES SADDLE × HT LABEL(浩・坪井レーベル)を立ち上げる。
坪内浩のシューズブランドをサッカーのロナウド選手が大ファンであることは有名な話です。
コインケース、ハノーバーについて
私自身もこの商品を10年程使用しており、その評価も含めて紹介していきたいと思います。
ハノーバーの名前の由来はドイツの都市であるハノーファーに由来しています。
ハノーファーは馬術の歴史が古く、ハノーヴァリアンという品種の馬が有名であったこともあり、馬具の歴史や品質に敬意を表して付けられた名前であるそうです。
数ある革の中でも“最高級”と評される「コードバン」が使用され、独特の深い艶と色合いが最大の魅力です。
内側にはバッファローカーフが使用されています。
サイズは幅75ミリ、高さ75ミリ、奥行き17ミリ、重さ約30グラムです。
100円玉が約20枚入るので、2万円持ち運ぶ事が出来ます。
また、3つ折りにすれば全面にお札も入るので便利です。
最近は電子マネーでスマホ決済が支流ですが、大人の男のたしなみとして、所有する楽しみを感じられると思います。
個人的にも所有していて、とても重宝しているコインケースなのでお勧めします。
高級なコードバーンを手いれする優越感に浸ることも大人の楽しみだと思います。
コードバンについて
新品の物はマットな質感ですが、使い込むことで中に含まれているオイルと、手の油分でオイルコーティングされ光沢が現れて来ます。
牛革の2~3倍の強度があります。
水には弱いので水滴が付くとシミになりやすいという弱点があります。
汗に含まれる塩分とアンモニアにより変色しやすいので、夏場はズボンのポケットの中には入れない様にした方がいいです。
ツヤを出して色の変化を加速させたいのであれば、ワックスによるメンテナンスが必要ですが、色艶の変化をゆっくりと楽しむのであれば、ワックスでの手入れは必要ありません。
油分を補給するのであれば、コロニアルのシュープリームデラックス、簡単に美しい艶を出したい場合は長谷川革屋のコードバン専用ワックスがおすすめです。
農耕馬のお尻の皮だけがコードバーンの原皮として使用されるので、馬肉文化のあるヨーロッパでしか手に入れることが出来ません。
馬一頭で2割しか採れない貴重な部位です。
線維密度の高いコラーゲンで出来ています。
農耕馬がオオカミなどに嚙みつかれた時に重症にならないように身に着けたものだといわれています。
従って、サラブレットやポニーにはコードバン層がほとんどありません。
農耕馬が少なくなった現代では、手に入れる事が難しく、本来1.2~2ミリほどの厚さしかないコードバーンはとても高価な皮となっています。
コードバーン(cordovan)の名前は、最初に作られたスペインの都市コルドバ(Cordoba)が由来だそうです。
カミソリの刃を研ぐための革のストラップをアメリカのホーウィン社が作り出したのですが、使い捨てのカミソリが普及したため、男性用の革靴ALDENにコードバーンを供給することになります。
原皮からタンニンなめしをほどこし、仕上げるまでに、半年~10カ月もの期間が必要とされます。
なめした皮の中間部分1~2ミリの層を削り出しするのですが、その作業が宝石の採掘作業に似ていることから革の宝石/革のダイヤモンドと呼ばれるようになりました。
まとめ
今回、ソメスサドル社について記載しました。
私も長年ソメスサドル社の革製品を使用していますが、縫製、革の質、コストパホーマンス、どれをとっても一流の製品だと思います。
スマホ決済の普及により、財布としての需要が少なくなりましたが、逆にスマホケースやマウスパットなどの新しい商品が登場しているので、革製品の良さを実感するためにも使用して頂く事をお勧めします。
特に社会人として働きだした方々の、自分へのご褒美としてソメスサドル社の一品はよい思い出となる事でしょう。
今後、コードバーンのような革は希少になり、価格も高騰していくと思われますが、一生物としての価値もあります。
大切にメンテナンスすれば愛着もわき、自身の分身となってくれます。
ただし、フランスのエルメス社の様な知名度はなく、ネームバリューを求める人には不向きかもしれません。
使用している芸能人も男性が多いのも事実です。
しかし、今後も本物志向で良い商品を制作していけば必ず世界のネームバリューとなる会社であると信じています。