総合学科高校受検、面接試検での質問内容とその対策

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総合学科高校を受検する中学生の皆さん、面接試検でどのような内容が質問されるか悩んでいませんか?

20年間総合学科高校で面接試検を行ってきた元教師がその悩みを解消します。

(受験のケンはこちらの検を使用しました。県立高等学校ではこちらを使用します。)

総合学科高校受検、面接試検での質問内容とその対策

総合学科高校での、具体的な質問内容を記しておきます。

 

あらかじめ面接受検で用意されている質問内容

・受験番号、出身中学、氏名。

・志望理由(どうして本校を受験したのか?)

・あとは、その年によって変わります。(中学時代に頑張った事、本校で学びたい事)などです。

 

面接受検で質問されない内容

あらかじめ選抜委員会(受検に係わる先生の組織)で、管理職(校長、副校長、教頭)から説明された内容は質問されません。

 

中学校からの調査書に書いてある注意事項について

・欠席、遅刻、早退が多い受験生の身体的理由(調査書での要注意事項)など。

・家庭環境や国籍、身体的障害、精神的疾患など。

この様な内容は面接試検では質問されません。

総合学科高校 面接

 

面接受検での質問事項の具体例と対策

志望理由?→覚えてきた内容を一度に時間をかけて話すと逆効果です。端的に解り易く要点だけを話しましょう。

どの系列を希望していますか?→本校で何を学びたいのかを知る為の質問です。

他の系列名も全て答えられるようにしましょう。

成績で振り分けられて、本校しか受検できなかったというマイナスイメージを持たれない様にしましょう。

実家の仕事を継ぎたい(農業、商店、大工)などの理由があれば、最適です。

最近どの様な本を読みましたか?→受検生がどの様な事に関心があるのかを知りたいための質問です。

それから、読書習慣が身に付いていることは学業にも有利と判断されやすいです。

できるだけ希望する系列に関係する内容の本を読んでおきましょう。

どの様なニュースに興味を持っていますか?→地球温暖化や気象変動などをあげる受検生は毎年多いですが、インパクトのある解答をしましょう。

例えば、車の排気ガスが原因などの解答は当たり前なので、第2次世界大戦後の核実験、水爆実験が、気象変動をもたらしたとか。

牛のゲップが原因とか。

それらについて自由研究でノート1冊にまとめたとか。

1月におきた能登半島地震、SDG`s、ビッグモーター、カーボンニュートラル、SNSでのいじめ問題、ロシア・ウクライナ問題。

など希望する系列に関連する問題を前提に解答出来るようにしましょう。

中学時代頑張ったこと→取得した資格があると有利です。調査書にも記載されますが、面接でもアピールしましょう。

例えば、英検、TOEIC、漢検、PCプログラミング検定、珠算能力検定など。

希望する系列に関係する資格があれば、積極的にアピールしましょう。

総合学科の普通科以外の系列では、職業高校で取得できる資格を取得させる場合が多いです。

資格取得に前向きな受検生を合格させたいと思っている系列の先生が多いです。

学校も企業と同じく、学校の印象を良くしてくれる生徒が欲しいのです。

 

面接受検の1次面接と2次面接について

1次面接と2次面接の違いについて記しておきます。

 

面接受検の1次面接について

1時面接は主に副校長、教頭、学年主任、系列主任などが2~3つのグループで行う面接です。

全ての受検生を3つのグループで面接するので、1人約5分程度です。

特に難しい質問はありませんが短い時間なので、表面的な内容が評価されます。

例えば、服装、髪型、リボン・ネクタイ、姿勢、声の大きさなどです。

以前、ズボンに大きな穴が開いていた男子や、髪の毛が茶色い女子が問題になりました。

 

面接受検の2次面接について

教諭が3名でいくつかのグループに分かれ、各検査室で面接を行います。

各系列の教諭が面接するので専門的な質問をされる事が多いです。

「質問事項の具体例と対策の内容」がこの面接で質問されます。

1グループ20名程度の受検生を面接するので、1人あたり7分から10分程度(その年の受検者数によって変わる)です。

 

面接試験の評定基準について

私が経験した総合学科での評価基準を紹介します。

 

面接試験の具体的な評価の基準

私が勤めていた総合学科高校の面接評価は、評価の良い順に

a+ a β g g- で評価されていました。

a+とg-については特記事項として評価欄に採点理由をメモします。

特別に良い生徒と悪い生徒については、判断理由を明確にしておく必要があるからです。

「面接評価は不合格の対象にしない。」との管理職による意向があった年もありました。

 

面接試検の為の作文

学科試検終了後、面接の資料とするために200字程度の作文を書きます。

題目はその年によって違います。

学校側で決めますので、受検する学校によって題目は違いますし、作文を書かない場合もあります。

この作文によって面接の内容を考える先生もいますので、注意が必要です。

極端に文字数が少ない作文や読めないクセ字を書かない様にしましょう。

 

総合学科高校受験、面接試検での質問内容とその対策のまとめ

・あらかじめ面接受検で用意されている質問内容

・面接受検で質問されない内容

・中学校からの調査書に書いてある注意事項について

・面接受検での質問事項の具体例と対策

・面接受検の1次面接と2次面接について

・面接受検の1次面接について

・面接受検の2次面接について

・面接受検の評定基準について

・面接受検の具体的な評価の基準

・面接試検の為の作文

・総合学科高校受験、面接試験での質問内容とその対策のまとめ

総合学科高校での面接試検の内容を記述しました。全ての総合学科高校に共通する事ばかりではないで、注意して下さい。

面接試検の内容については、中学の先輩で、受検する総合学科高校に通っている先輩に内容を聞くことも大切だと思います。

総合学科高校についてはこちらの記事にまとめてあります。

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